黒龍大神
動物園前の2番出口にある案内板に「黒龍大神」と書かれているのを見つけたことがある女の子はもしかしたら良いことが起こるかもしれません。
2番出口を出て大通り沿いを天王寺方面へ、阪神高速松原線の高架をくぐってゆるやかな坂を上がっていくと公立大阪大学の附属病院が見えてきますのでその手前の路地を右へ曲った先、左手に黒龍大神が祀れたほこらがあります。
飛田新地のある山王町付近には明治時代のころまで大きな池があり、その池に住み着いた大蛇を守護神とし三つの龍神様(白龍・黒龍・天龍)のほこらが建てられました。
その一つである黒龍さんは飛田新地料理組合の敷地内にある白龍さん、あべのマルシェからみて新開筋商店街の入口にある天龍さんと共に三龍神として信仰を集めています。
なお、阿倍野区旭町3丁目にある銀龍さん、阿倍野区松虫通3丁目に石碑が残っている金龍さんとあわせ5つの龍神様がいらっしゃってこの地域を守護されているようです。
なんと言っても龍神様は天地を自由に行き来できる神様の中でも最高位の位置づけとされ、神道と結びついた日本では相当なパワーを持つ神様として崇拝されているようです。
また、龍は水にまつわる神様ですから戦争があった際も火災などの難からこの山王町付近が逃れられたのもこの龍神様たちのおかげと言い伝えられていますから大変ご利益がありそうですね。
私が伺った際もちょうどお線香が焚かれていましたが、この付近の住民の方々にとってとても大切なものなんだなと実感できたりしました。
大きな建物群と下町情緒ある街との境界にまつられた由緒ある神様です
[住所]
大阪府大阪市西成区山王1-3-25
[交通]
大阪メトロ御堂筋線「動物園前駅」2番出口より徒歩6分、JR・大阪メトロ御堂筋線・谷町線「天王寺駅」より徒歩10分、近鉄「大阪阿部野橋駅」より徒歩12分